「すずちゃんののうみそ」は自閉症の女の子が登場する絵本です。
SNSで「すずちゃんののうみそ」を紹介されている方がいて気になり購入しましたが、とても素晴らしい絵本でした。
本屋さんに「すずちゃんののうみそ」ありました。
なぜ?と思うことを素直に聞けるのは、解りやすく答えてくれるすずちゃんママのおかげでもあると思います。本当に自閉症の事がすーっとわかって、すずちゃんが愛しくて可愛くて、読後幸せな気持ちになりました。多くの人に読んでもらいたい‼ pic.twitter.com/W6ZFYqqVjQ— 3chan (@shimochocorin3) January 18, 2018
すずちゃんの のうみそ
作:竹山美奈子
絵:三木葉苗
岩崎書店「すずちゃんは、年長さんなのに、どうしてくつを一人ではけないの?」
くったくなく訊ねるお友だちに、やさしい言葉で自閉症のことを説明します。そうなんだ、とお友だちのことが分かるって気持ちいい。
自分の事を伝える勇気も出ます。 pic.twitter.com/sPa6mGZ8sj— 絵本のこたち (@cotachi_books) April 2, 2019
- 自閉症・障害児を育てている
- 身近に障害児がいる
- 障害児のおともだちがいる
とってもシンプルで、読んだあとに自分のなかでストンと落ちるような感覚がありました。
自閉症のことを知りたい、伝えたい人にはそっとこの絵本を差し出したいです。
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「すずちゃんののうみそ」は自閉症の女の子の絵本
「すずちゃんののうみそ」ってどんな絵本?
「すずちゃんののうみそ」を手にとって分かったことを少しだけ紹介します。
いろんな人に知ってもらえますように。
- 「すずちゃんののうみそ」はありがとうのお手紙
- 「すずちゃんののうみそ」三木葉苗さんのことば
- 「すずちゃんののうみそ」のメディア出演・トークイベントも
- 「すずちゃんののうみそ」を読んでみて、わたしの想い
ここから、この4つについて紹介して行きます。
「すずちゃんののうみそ」はありがとうのお手紙
「すずちゃんののうみそ」は、自閉症児すずちゃんのお母さんが保育園の先生とお友達に向けて書いたお礼のお手紙です。
すずちゃんのお母さんである、作者の竹山美奈子さんが「すずちゃんののうみそ」の紙芝居を自費出版したのが始まりです。
お話のなかで、自閉症のすずちゃんの行動の『不思議さ』『どうして?』をやさしく説明してくれています。
その表現の仕方がなんとも自然で気持ちがいいです。
三木 葉苗さんの絵はとても可愛らしくやわらかい雰囲気ですが、ごまかすことなくストレートに障害を表現しています。
「すずちゃんののうみそ」三木 葉苗さんのことば
この本の絵を描いた三木 葉苗さんにも、自閉症の娘さんがいらっしゃいます。
三木さんのアトリエのWebサイトに、三木さんのことばがあったので紹介します。
しょうがいを 障害として 受けとめる
自閉症の人は、情報伝達を司る脳幹の中枢神経に障害があるといいます。
すずちゃんの横顔に、おもむろに“のうみそ”を描き込むと
私は、その場所を、青く塗りました。一点の青は、わずかな意図も持たず、ただ、静かに静かに故障していました。
私たちは、「障害」をなにかに置き換えたり、ごまかしたりする必要などなく、
それをたずさえて生きる、すずちゃんや咲良と同じように、ただ、そのままを受けいれるしかないのです。
そのままを悲しみ、愛することしか、必要ないのだと思います。
引用元:Bonami
ご自身が自閉症児の親であるからこその、想いの詰まった絵本です。
自閉症の特徴をとても優しくてわかりやすく表現されています。
「すずちゃんののうみそ」のメディア出演やトークイベントも
本日4/19(金)、NHKワールドTVの報道番組「Newsroom Tokyo」20:00〜20:40 の中でも『すずちゃんののうみそ』について取り上げていただけるそうです。海外に向けて英語での放映。
放送終了後は、以下URLに映像がアップされるとのこと。https://t.co/ybJl1d2qNG pic.twitter.com/sAhhsipeYo— 三木葉苗(Bonami) (@hanaebonami) April 19, 2019
「すずちゃんののうみそ」はテレビで取り上げられることが度々あります。
【お店訪問】
京都伏見「絵本のこたち」で開催中の
「すずちゃんの のうみそ」原画展
自閉症の女の子をテーマにした絵本。すずちゃんのお母さんから小さなお友達に宛てた手紙がとても優しく語りかける。原画の鉛筆で描かれた繊細で美しい線が印象的。
併設ギャラリーでは、タラブックスの展示販売も。 pic.twitter.com/29wuFbndrk— hatobacafe (@hatobacafe) November 18, 2018
トークイベントや原画展などのイベントも開かれているようです。
「すずちゃんののうみそ」で救われた自閉症児の親はたくさんいます。
自分用と保育園への寄贈用と購入される人も多いんですよ。
それだけいろんな人に読んでもらいたい絵本なんです。
1/22 静岡新聞 夕刊
『すずちゃんののうみそ』
竹山美奈子 文 三木葉苗 絵
宇野洋太 監修 岩崎書店台湾台北市などの書店に並んでいる。今後、韓国版の発売が決まっている。
「国境を越えて、必要としてくれる人の手元に届くことがうれしい」と竹山さん。
素晴らしい絵本です。応援しています。
— ふじっこ (@fujiko2223) January 23, 2019
今では国を超えて海外の書店でも取り扱われるようになりました。
「すずちゃんののうみそ」を読んでみて、私の想い
この絵本を始めて読んだとき、涙が止まらなくて、でもどこかスッとした気持ちよさがありました。
それは『そうそう、こういうことなんだよね』と私が上手く表現できなかったことを、この本が上手くシンプルに子どもたちにも伝わるように書かれているから。
障害児を持つ親御さんでしたら、分かってくれると思います。
「すずちゃんののうみそ」は自閉症児への理解が深まる絵本
この絵本では、『障害ってなに?』を子どもにも伝わりやすくお話されています。
ただの絵本ではありません。
障害を知らない大人、障害を知る大人も皆、この絵本から知ること感じることいっぱいあると思います。
『すずちゃんののうみそ』は障害・自閉症児への理解を深めてくれる素敵な絵本です!
今年で保育園を退園する息子。
私もこの絵本を保育園に貸し出して、お友達に読んでもらうよう先生にお願いしました。