育児

発達障害児にヘルプマークをもたせています【目的とねがい】

両手で持ったヘルプマーク

我が家の長男は発達障害児。

発達障害児の長男のカバンに「ヘルプマーク」と呼ばれるカードをぶら下げています。

皆さんは、「ヘルプマーク」をご存知ですか?

 

ヘルプマークを付けたカバン

 

長男くん
長男くん
ぼくのかばんについてるよ!

しかし、残念ながら全国的にまだ浸透していません。

 

  • 見たことあるけど、何のマークかわからない
  • 何を伝えたいの?どんな支援をしてほしいの?
  • ヘルプマークはどこでもらえるの?

この記事はそんな疑問が解決できるようにつくりました。

この記事を読んで、皆さんにヘルプマークについて知ってもらえたらうれしいです。

 

ヘルプマークをつけているのは発達障害児だけじゃない

ヘルプマークを持っている手

ヘルプマークはどんな人が持っているのでしょうか?

なんとなく「障害のある人」が持っているイメージはありませんか?

ここからは、ヘルプマークの目的や入手方法について説明します。

  1. ヘルプマークはどんな人がもっている?
  2. ヘルプマークの目的
  3. ヘルプマークには何が書いてある?
  4. ヘルプマークの入手方法

この4点について具体的にお話しします。

 

ヘルプマークはどんな人がもっている?

ヘルプマークを所持している人は主に次にあげる人たちです。

ヘルプマークを所持している人
  • 義足や人工関節を使用している方
  • 内部障害や難病の方
  • 妊娠初期の方
  • 援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方

特に基準を設けているわけではなく、目に見えない病気や障害で周りに配慮してほしいことがある方であれば、誰でも所持することができます。

現にヘルプマークは誰でも簡単に入手することができるんです。

そのためヘルプマークが必要でなない人が「悪用目的」で所持している事例もあるようです。

のん
のん
本当にヘルプマークが必要な人たちが困るので、やめて欲しいです。

 

ヘルプマークの目的はなに?

周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、支援を得やすくなるよう作成されたマークです。

ヘルプマークは東京都福祉保健局が作成し、全国に広がっています。

 

ヘルプマークの裏面には何が書いてあるの?

ヘルプマークにはどんなことが書かれているのでしょうか。

例をあげると、このような文言が書かれています。

自閉症者のヘルプマーク記載例

わたしは【自閉症】です。

・お話ができません

・大きな音が苦手です

一人でいた場合は、○○○-○○○○まで連絡をよろしくお願いいたします。

非常時は裏面を確認いただき、支援いただけますと助かります。

ヘルプマークの裏面の記載事項は、ヘルプマーク所持者が1人で困っているときや災害時での支援について書かれていることが多いです。

 

ヘルプマークの入手方法は?

ヘルプマークの配布場所は、駅、役所、保健所などが多く、自治体により配布場所は異なります。

地域の福祉窓口にお問い合わせください。

まだ導入していない自治体もありますが、その場合は自宅で作成することも可能です。

ヘルプマークのネット販売は認められていません。
見つけても購入しないでください。

ヘルプマークがまだ導入されていない地域にお住まいの方、配布場所まで取りに行くのが困難な方は、ヘルプマークを自宅で作成しましょう。

『全国ヘルプマーク普及ネットワーク』より、ヘルプマークをダウンロードすることができます。

自治体で配布しているものとは異なりますが、手帳型のヘルプマークが作成できます。

 

ヘルプマークの人を見かけたらどうすればいいの?

ヘルプマークのを見かけたらどうすればいいのでしょうか。

主に3点お願いできたらうれしく思います。

  1. 電車・バスなどで見かけたら、そっと席を譲る
  2. 立ちすくんでいるなど困っている様子の場合は、声をかけるなどの支援をする
  3. 災害時は安全に避難するための支援をする

こんな支援をお願いできたら、ヘルプマーク所持者が安心して生活できるのです。

 

①電車・バスで見かけたら、そっと席を譲る

外見からは分からないけれど、疲れやすかったり立ち続けることが困難な方がいます。

ヘルプマークを付けた人を見かけたら、そっと席を譲っていただけると助かります。

ヘルプマークは、【自ら付ける場合】と【保護者がつけてあげる場合】があります。

【保護者がつけてあげる場合】が主になりますが、急に話しかけられることが苦手な人もいます。

そんな場合を想定し、そっと席を譲っていただく方がベターと考えます。

 

②立ちすくんでいるなど困っている様子の場合、声をかけるなど支援をする

ヘルプマークを付けている人が、立ちすくんでいたり困っている様子の場合は声をかけてもらえると助かります。

会話ができない場合はヘルプマークの裏面を確認してください。
お願い事項が書かれていることがあります。

交通機関の事故など、突発的な出来事に対応することが難しい方、立ち上がる、歩く、階段の上り下りが難しい方がいます。

声をかけて支援をしていただけるとありがたいです。

 

③災害が起こったとき、安全に避難するための支援をする

ヘルプマークを付けている人のなかには、災害時に視覚・聴覚障害者など状況把握が難しい方、自力での避難が難しい方がいます。

安全に避難するための支援をお願いします。

そして、ヘルプマークの裏面に記載された連絡先にご連絡ください。

 

発達障害児のママの願いは、ヘルプマークで少しでも生きやすい世の中になること

ヘルプマークは、支援を必要とする方はどなたでも所持することができます。

その中でも、『支援を必要としているが、会話ができない方』にとったら、唯一の助けを求めるツールになるのです。

しかし、ヘルプマークの認知が進まない限り、ただのマークのまま。

まずは、ヘルプマークの取り組みが全国に広がりますように。

発達障害児のママとしての願いは、ヘルプマークによって周りの助けが必要な人たちが少しでも生きやすくなることです。