この記事は、映画「HAFU」のレビュー記事です
ハーフをテーマにした映画があると知って、ハーフの夫とクォーターの子供がいるわたしはさっそく気になりました。
Amazon prime で気になってた『HAFU/ハーフ』という映画が無料公開になってたので視聴しました。ハーフという一括りにされがちな日本社会ですが、個々人たくさんの事情があり自分は何人なのか、それがグラデーションのように人それぞれ多様で、このような映画が作られたことに本当に感謝します。
— Naomi_April (@Naomi_April703) 2018年1月3日
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ハーフと聞くと、どんなことをイメージしますか?
- かわいい、かっこいい
- モデル、芸能人
- バイリンガル
- 外国人
- 国際的
今は、ハーフというと1つのブランドのように見られています。
ハーフ芸能人がいっぱい出てきて、ハーフの華やかなイメージが定着しました。
映画「HAFU」をみて、純日本人のわたしたちには分からない、ハーフであることで感じる苦しみを知りました。
国際結婚をしたわたしも、我が子が日本と海外にルーツを持っていることから、この映画にとても興味を持ちました。
家族や自分のまわりに、日本と海外にルーツをもつ人がいる(ミックスルーツ)
自分の子供がミックスルーツの人は、絶対にみておいてほしい映画です!
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「HAFU」はハーフのリアルがつまったドキュメンタリー映画
映画「HAFU」では、日本と海外にルーツをもつハーフが苦悩を抱えながら生きている様子が映っています。
わたし達のような純日本人には感じることのできないものだからこそ、知っておきたいですね。
ハーフはみんなかわいい、かっこいいは幻想
ハーフだと無条件にかわいい、かっこいいと思っている人が多いと思います。
実際に、過去にわたしもそう思っていました。
でも絶対的なことってないし、ハーフにもいろんな人がいます。
この固定概念がハーフを苦しめている原因の1つなんです。
純イギリスの子と同じで、美形もいれば普通の子もいる。当たり前だよ。
日独ハーフのサンドラさんのハーフ美人説を斬る本。
ハーフはみんなバイリンガルではない
ハーフというと、ルーツのある2ヶ国語が話せると思われることが多く、それに苦しんでいる人は多いです。
「ハーフなのに英語話せないんだ!?」っていう反応をされるので、変なプレッシャーはありますよね。
親も自分の母国語を話せるようになって欲しい気持ちがあるから、バイリンガル教育を受けさせることが多いことは確かです。
ハーフでも1ヶ国語しか話せない人は多いんですよ。
同じ環境で育っても、バイリンガルになるかどうかはその子の性格によるよね。
在日ハーフと海外在住ハーフとの違い
ハーフでも、日本に住んでいるハーフと海外に住んでいるハーフで周りの環境が大きく変わってきます。
日本は海外移民や外国人が少ないことで有名です。
増えてきたと言われている国際結婚も、海外と比べるととっても少ないんです。
日本では、外国人やハーフってとっても目立つし、特に田舎だと物珍しそうにジロジロ見られることも。
「普通と違う」という特別な目で見られることが多いです。
私たちは憧れの目で見るハーフですが、映画「HAFU」を見てここまでハーフの子が苦しんでいることには驚きました。
個人の性格の問題もあると思うけど。
親はハーフの子に対するケアが必要になってくるね。
ハーフは和製英語?ミックスやダブルどれが正しい?
日本では混血のことをハーフと呼びますが、これは日本特有の使い方です。
英語ではこんな表現はしません。
英語で表現するなら、”Mixed” を使います。
これにならって、最近では日本でも「ミックス」と表現することが増えています。
「ハーフ」という表現は、差別的な要素が含まれていると考えられます。
「半分」という表現でなく、「二重」の「ダブル」を使う人もいます。
日本ではハーフという呼び方が一般的です。
差別的な意味合いを持たずに使われていますが、ハーフの人たちはその呼ばれ方に違和感を感じている人もいるんです。
映画「HAFU」に登場する5人のハーフたち
映画「HAFU」には、日本の他にもう1つのルーツをもつハーフ5人が登場します。
生い立ちや環境の違う5人のそれぞれが抱えている苦悩をみることができます。
5人について簡単に紹介します。
矢野デイビッドさん
日本とガーナのハーフ。
日本で生まれ育ったけれど、その外見から日本人として見られることはないと言います。
ガーナでも外国人として扱われ、一体自分は何人なんだと苦悩する様子がありました。
現在は、ガーナと日本の交流事業をされています。
福西ソフィアさん
日本とオーストラリアのハーフ。
生まれも育ちもオーストラリアのソフィアさんは、自分のルーツを知るために来日を決意。
日本語を話せないソフィアさんは、在日外国人と過ごすことがメインで、日本に馴染むことは難しかったようです。
海外で生まれ育ったハーフだと、日本に馴染むのは相当な努力が必要です。
大井アレックスさん
日本とメキシコのハーフ。
3ヶ国語で生活をしている小学生です。
日本の小学校でのいじめを経験し、インナーナショナルスクールへ転校しています。
3ヶ国語で生活しているアレックス君にとっては、学校の課題は難しいこともあったと思うけれど、先生の理解はなかったと言います。
いじめについても、対応してもらえなかったようです。
ハーフのイジメ問題がいまだにあることに驚きました。
I just uploaded “映画「ハーフ」の未公開シーン:大井一家の朝食 Extra Scene from the Hafu… https://t.co/w9FR8hFAZd https://t.co/w9FR8hFAZd
— Hafu Film (@hafufilm) 2015年6月2日
宮古房江さん
日本と韓国のハーフ。
半分韓国人であることが重荷になってしまうのでは、という母親の心配から、ハーフであることを隠して育てられた房江さん。
その事実を知ってから、自分の居場所がなくなってしまったような、また時限爆弾を抱えているような気持ちになったと言います。
反日・反韓のような国同士の関係であるハーフは、特に辛い思いを多くしているように感じました。
洲本エドさん
日本とベネズエラのハーフ。
幼少期はインターナショナルスクールに通い、そこではほとんどの生徒が海外にルーツを持つ人で、その大半が海外の大学への進学を目指していたといいます。
「人種的、文化的に日本のルーツを感じていたけれど、日本のコミュニティーに繋がっている気が全くしなかった。」というエドさんの言葉がとても印象に残っています。
その後エドさんは、自分と同じ考えを持った人がいることを知り、ミックスルーツが集まるグループを立ち上げています。
映画「HAFU」をみて:ハーフが当たり前の社会に多様化する日本
海外と比べると、日本の人口に占める外国人やミックスルーツの割合はまだまだ低いです。
でも、日本はわたし達が思っているよりも多様化しています。
今がその多様化の真っ只中なんですね。
多様化は進んでいるのに、周りは追いついていない状態であることがハーフを苦しめている原因の1つ。
多様化する日本のなかで起こっているハーフ・ミックスルーツの問題について目を向けてみよう!
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